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世界の果てで枯れ果てた
先生と浦原さんと、あとオヤジ。
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2025-05-15 [Thu]
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2008-09-10 [Wed]
熱を持った白い身体を舐めて、舐めて、それでも足りないと言わんばかりに身体を震わせる。
その子供はただ緩やかに生きようとしていた。しかし同時に穏やかな死を望んでいるようにも見えた。子供に聞いてもただ横に首を降るばかりで真実を口にしようとはしない。おそらく彼は怖いのだ、何かが、全てが。
私はこの子供の為なら何だって出来る。
「ねぇ知ってますか、毒を持つ少女の話」
耳を甘く噛みながらそんな事を言ってみる。敏感に身体を跳ねさせると、不機嫌そうな顔をこちらに向けて来た。真っ直ぐな視線が痛い。
「昔ね、猛毒に慣らした女性の身体に毒を仕込んで、他国の王様に献上する、なんて事があったらしいですよ」
「何だそれ、俺が毒だって言いたいのかよ」
「いーえまさか、むしろ良薬です。それに毒と言うより麻薬でしょう、君は」
麻薬?と彼が首をかしげた気もするが、わざと気付かない振りをして行為を進める。首を噛むと苦痛の様な喘ぎが上がる。
ゆっくりと体内に染み込んだ毒は、彼を苦しめる事なく死に至らしめる。舌から染み出た猛毒が、じわりじわりと彼の身体を支配していた。
キスをすれば口から、指を舐めれば手から、もっと下も、全身から。私は彼の為なら何だって出来る。さよなら、さよなら、愛しい貴方。お願いだからもう苦しまないで。掠れた喘ぎから徐々に生気が抜けて来た。
その身体は、ゆっくり、ゆっくり、死に向かう。
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