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世界の果てで枯れ果てた
先生と浦原さんと、あとオヤジ。
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2025-05-15 [Thu]
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2008-09-29 [Mon]
「…きったねぇ」
「はい?」
その子供はじっと私の瞳を見つめて、いい加減飽きるだろうという頃にそんな事を呟いた。
「そんなに変な色っスかね」
緑がかった金色は、人工色ならば酷く複雑な配合をするだろう程に珍しい色だ。
「いや、ただ単に俺の頭」
「頭?」
「お前の瞳が緑だろ?俺の頭がこんな色だから、映るとすっげぇ変な色になるんだよ」
「あー…まぁそうなりますねどうしても。きったない茶色みたいになるんでしょ?」
「ああ、何か、黒に近い茶色」
「街中の夜空みたい」
「夜空になるならお前は月か」
金色だもんな、と言って無邪気に笑う。つん、と額をぶつければ甘えるように腕を絡めて来た。
「じゃあ一護さんは?」
「俺?えー…あー、あ、オレンジ?」
さすがにそれは無いだろうと笑うと、照れ臭そうに彼も笑った。何て眩しい、広い闇に浮かぶ橙なら太陽で十分だ。
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