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世界の果てで枯れ果てた
先生と浦原さんと、あとオヤジ。
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2008-12-12 [Fri]
 布団を開けるとそこは、




「……コイツ」
 布団をめくるといつもは黒猫が出迎えてくれるのだが、今日に限っては何だか良くワケの判らない大きなオマケが付いてきた。
 金髪で肌が白くて無駄に綺麗なそれは、しなやかな黒猫を腕に抱いて丸まっていた。
「何やってんだよ」
「あ、一護サン、寒いんで早く入ってきて貰えますか?」
「取り敢えず温めてくれた事には礼を言う、どうも。ホラ、さっさと出てけ」
 空気を読んで飛び退いてくれた黒猫を無視して、金髪の腕を引っぱると無抵抗だった所為か簡単にベッドからずり落ちた。
「いったたたた……」
「ホラ、さっさと立てよ」
 腕を掴んで立ち上げると本人の意思なんてお構いなしにドアまで押して進む。空気をすごく読める黒猫は器用に引き戸をカリカリと小さな手で開けてくれた。
「じゃ、おやすみ」
「あ、ちょ、一護さん?」
「入ってくんなよ」
 まだ何か浦原は言いたそうにしていたけど遠慮無く引き戸を閉めさせて貰った。コレで俺の安全は守られたはずだ。
 どうせ、鍵なんて付いていないのだけど。
 お主も素直ではないのとか何とか黒猫はぼやいていたけれどそれはそれで素直じゃないんだから仕方がない。どうせあの金髪はほとぼりが冷めた頃に図々しく布団まで入ってくるのだから。
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