忍者ブログ
世界の果てで枯れ果てた
先生と浦原さんと、あとオヤジ。
[34]  [33]  [32]  [30]  [29]  [28]  [27]  [26]  [24]  [23]  [22
2025-05-15 [Thu]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008-04-15 [Tue]
 ただ単にあの娘が邪魔だったんです。だってあの娘は私なんか気にもしないで一日中ずっと側にいるんですよ?許せる訳ないじゃないですかそんな事、図々しいにも程があるんです。
 大体あの人だって迷惑してたんですよ、ただあの人は優しいからそれを口に出来ないだけで、そこにあの娘は付け込んだんです、思い上がりも甚だしい!何て愚かなの最低!
 あの人の側にいていいのは私だけなんですよ、なのにあの娘は私から先生を奪おうとするんです、引き裂こうとするんです。あの娘があの人を好きだということは当然知ってました、そんなのみんな知ってますよ、知ってるけど今まで何も出来なかったんです。だから本当は私皆さんに感謝されるべきなんですよ、みんながどうにも出来ないって思っていたのに何とかしようとしたんですから。
 勿論後悔なんてしてません、むしろ逆です。私はあの娘に手を下せて本当に幸せなんです。だってこれで私はあの人の側にずっといられるんですから。やっとあの人が私だけの者になるんです、これ程までに幸せな事なんて他にありませんよ!神様も宇宙人もポロロッカ星人も全部全部馬鹿みたい!どうしてあんな物信じていたんでしょう、それだけは今でも分からないんです。
 でも嗚呼これでせいせいした、これで本当に一日中あの人の側にいられる。でも何故かしら、あの人はあの娘がいなくなってから一言も私と口をきいてくれなくなりました。それに最近のあの人は全然元気がなくて見ているだけでも痛々しいんです。何故かしら、何故かしら何故かしら、そんなにあの娘が大事だったんでしょうか、隣にいるべき私よりもあの娘の方が大切だったと言うんでしょうか、本当に愚かなのは誰でしょうか、あの娘か私かあの人か結論が出ない!
 何言ってるんですか、付きまとっていたのはあの娘ですよ、私はただあの人の後ろを黙って付いて歩いていただけです。ストーカーってキモイよね、あの娘もキモイの、私には許せなかったの!
 それに、それに、それに。
 風浦さんよりも私の方が先生を愛して居るんだもの、私はあの人の全てを知っているわ? 貴女は知っていた?
PR
COMMENT
Name
Title
Color
Mail
URL
Text
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret
TRACKBACK
TrackbackURL:
Copyright © 世界の果てで枯れ果てた All Rights Reserved.
PhotoMaterial by Kun  Template by Kaie
忍者ブログ [PR]