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世界の果てで枯れ果てた
先生と浦原さんと、あとオヤジ。
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2008-07-03 [Thu]
カフ望っぽいのが出来上がったんですがあまりに愛がないグロさなので伏せておきます。覚悟がある方は続きからどうぞ。

痛い
    痛い 
                  痛いよ?
  
         痛いってば。




「泣いてるんですか?」
 そんな分かり切った事を聞く彼がこの上なく鬱陶しかった。私が答えないでいるとおろおろしながらまた同じように声をかけてくる。嗚呼何て鬱陶しい、いらいらするイライラする苛々する貴方なんて死んでしまえばいいのに。
 なぜそんなに感情が悪い方へと昂ぶるのか自分でも分からない。ただ私はこの誰でも彼でも世間にまでも甘えっきりのこの男が吐き気がするくらい嫌いで仕方なかった。
 だからとりあえずその白い頬を利き腕の拳骨で殴ってみた。そしたらその軽い体は簡単に吹き飛んで、彼は何でこんな事するんですかと泣きながら私を怒鳴りつけた。そんな事も分からないんですか、その馬鹿な脳味噌は。本当に貴方は愚かなんですね。愚かを通り越して醜いです。そう答えたら彼は絶望的な表情を固めてぼろぼろ泣きながら私を見上げて来た。甘えた眼で見るんじゃない、汚らわしい。
 華奢な顎を蹴り飛ばすと畜生の様な悲鳴を上げて後ろに倒れる。固い床にぶつけた後頭部から鮮血が溢れ始めた。余程痛いのかこの世のものとは思えないような声を上げて身を捩じらせている。でもそんなこと構わない。知らない。渾身の力を込めて畜生には勿体無いほど綺麗な顔を踏み潰した。鼻の軟骨が砕ける心地よい感覚が足から全身に伝わって行く。眼鏡が割れて破片が眼球に突き刺さり、どろどろした液体が溢れて来ていた。彼はもう半分ほど意識をどこかに飛ばしていて、わずかに体を痙攣させていた。何て弱いの。私は優しくその名を呼んでこの世界に引き戻してあげる。それはこの世のどんなものよりも甘い毒だった。そして彼の意識が戻って来たのを確認して、再びその体を踏み潰す。
 痛い? 痛い? 痛いでしょう?
 まだまだまだ苦しんで苦しんで苦しんで悶えるくらいになるほど私を憎んで人を憎んで自分を憎んでさらには呪ってください。そしたら、そしたら。

 あはは、先生。死んじゃえ。
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