2008-04-17 [Thu]
人は皆~連作、ちょこっと修正かけました。
後でゆっくり読み返してみると誤字が酷いなぁとかこっちはこうがいいなぁとかいろいろだめっぷり、すいません。
ちなみにあれは悪の子→罪の子と読むのが正しいです。ブログだから上から読むかなぁって思って罪の子を先に出したんですが……
や、やっとマガジン読めた……!授業間に合わないのわかっててコンビニに立ち寄りましたごめんなさい。
最近のカフカは先生とのフラグを頑張って立てようとしてる気がする(ぇ
いやそうだとしたらもう健気で可愛いなぁとか思ったり!
みんなとうまくやって行きながら最終的にカフカが先生もってっちゃうのが理想なんですがね……!
で、昨日なんですが家に帰って絶望先生読もうとしたらやたら冊数が無い……そういえば瑞希氏とか学校の友とかにいっぱい貸してるよ、手元に5冊しかなくて一瞬マジでビビりましたよ。。
後でゆっくり読み返してみると誤字が酷いなぁとかこっちはこうがいいなぁとかいろいろだめっぷり、すいません。
ちなみにあれは悪の子→罪の子と読むのが正しいです。ブログだから上から読むかなぁって思って罪の子を先に出したんですが……
や、やっとマガジン読めた……!授業間に合わないのわかっててコンビニに立ち寄りましたごめんなさい。
最近のカフカは先生とのフラグを頑張って立てようとしてる気がする(ぇ
いやそうだとしたらもう健気で可愛いなぁとか思ったり!
みんなとうまくやって行きながら最終的にカフカが先生もってっちゃうのが理想なんですがね……!
で、昨日なんですが家に帰って絶望先生読もうとしたらやたら冊数が無い……そういえば瑞希氏とか学校の友とかにいっぱい貸してるよ、手元に5冊しかなくて一瞬マジでビビりましたよ。。
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2008-04-16 [Wed]
人を本気で殺してやろうかと思ったのはこれで二度目だった。一回目はいつどんな時だっけ、もうとっくに記憶は埃を被っていてまるで霞の向こう側を見ているようだった。これ程までに明確な殺意を向けてる私を無視するようにもしかしたら気付いていないのかもしれないけど彼だったら無視できる、彼は手にした本に没頭する振りをする為に適当なページに視線を落としていた。その手は五分以上前から新しい世界をめくろうとはしない。
「殺すなら綺麗に殺して欲しいな」
彼があまりにあっさりとそう言うので何だか拍子抜けしてしまった。
「久藤君はどんな死に方が理想なの?」
「そうだなぁ、あんまり汚い死に方は嫌かなぁ。杏ちゃんはどんな死に方が理想なの?」
「私は死なないよ?」
精一杯笑顔を作ったにしては異常に歪だったがこれが限界だった。どうして彼はこんなにも人の心の表面から裏側の汚い場所にまで躊躇わずに触れることが出来るのだろう、どうして私の心の琴線に触れるどころか断ち切ろうとして来るのだろうか、私に向けられているこの感情が悪意なのか殺意なのか好意なのか全く見当がつかないせいで妙な恐怖が背中の向こう側を走って行くのが分かった。
「本当に?」
「本当だよ」
「本当は死にたかったんでしょ」
どうしてそんな事まで分かるというのか、もしかして彼は本当に人の心が読めるのではないだろうか、もしそうだとしたら私がここでこうやって彼と話す事自体が危険な行為ではないか。
「でも」
彼は本を閉じた。
「僕は杏ちゃんになら殺されても構わないよ」
どうして彼がそんな事を言うのか理解出来なかった。
「それで杏ちゃんが幸せになれるのなら殺されても構わない。僕が邪魔なら殺していいよ」
彼は私のスカートのポケットに入っていたナイフを布越しに握ると、私の手を取って柄の部分を握らせた。
「殺したほうがいいよ、僕は君が生きる上できっと邪魔になる」
だって本当に知ってるんだ、昨日の夜二人に何があったのか。彼が私の耳元で囁くのと私がナイフを取り出して彼の胸を貫くのとはほぼ同時だった。
「どうして」
どうして殺されてもいい、なんて。言葉に出来なかったのに彼にはしっかりと伝わっていて、やっぱり彼は人の心が読めるんじゃないだろうかと疑ってしまった。彼は最期に笑顔で。
「杏ちゃんが好きだから以外に理由があると思う?」
自分の為に人を殺したのは初めてじゃない気がした。
「殺すなら綺麗に殺して欲しいな」
彼があまりにあっさりとそう言うので何だか拍子抜けしてしまった。
「久藤君はどんな死に方が理想なの?」
「そうだなぁ、あんまり汚い死に方は嫌かなぁ。杏ちゃんはどんな死に方が理想なの?」
「私は死なないよ?」
精一杯笑顔を作ったにしては異常に歪だったがこれが限界だった。どうして彼はこんなにも人の心の表面から裏側の汚い場所にまで躊躇わずに触れることが出来るのだろう、どうして私の心の琴線に触れるどころか断ち切ろうとして来るのだろうか、私に向けられているこの感情が悪意なのか殺意なのか好意なのか全く見当がつかないせいで妙な恐怖が背中の向こう側を走って行くのが分かった。
「本当に?」
「本当だよ」
「本当は死にたかったんでしょ」
どうしてそんな事まで分かるというのか、もしかして彼は本当に人の心が読めるのではないだろうか、もしそうだとしたら私がここでこうやって彼と話す事自体が危険な行為ではないか。
「でも」
彼は本を閉じた。
「僕は杏ちゃんになら殺されても構わないよ」
どうして彼がそんな事を言うのか理解出来なかった。
「それで杏ちゃんが幸せになれるのなら殺されても構わない。僕が邪魔なら殺していいよ」
彼は私のスカートのポケットに入っていたナイフを布越しに握ると、私の手を取って柄の部分を握らせた。
「殺したほうがいいよ、僕は君が生きる上できっと邪魔になる」
だって本当に知ってるんだ、昨日の夜二人に何があったのか。彼が私の耳元で囁くのと私がナイフを取り出して彼の胸を貫くのとはほぼ同時だった。
「どうして」
どうして殺されてもいい、なんて。言葉に出来なかったのに彼にはしっかりと伝わっていて、やっぱり彼は人の心が読めるんじゃないだろうかと疑ってしまった。彼は最期に笑顔で。
「杏ちゃんが好きだから以外に理由があると思う?」
自分の為に人を殺したのは初めてじゃない気がした。
2008-04-16 [Wed]
人を本気で殺してやろうと思ったのはこれが初めてだった。先生は今私の世界の中では最弱最下の底辺にいて、もっと広い世界を見る事すら望まずにただ自分の世界を閉じる事だけを考えているとても悲しい人だった。
先生は昨日の夜私を唐突に呼び出してたった一言ごめんなさいと言った。泣きそうな声で何度も何度もごめんなさいと呟きながら私を強く抱きしめてくれた。けれどそれ以上にこの世界で生きて行く事がとても辛いのだと泣いた。この酷い世界に私を残して逝く事が辛いのだと言った。けれどそれ以上にもう息をする事さえも辛いのだと吐き捨てた。私は分かりましたと言っただけで別に止めようとはしなかった。小鳥の様にか細い先生が生きて行くにはこの世界は過酷過ぎる。だから先生の幸せの為にも彼の死を望んであげなければならないのだ。それに私が死ねばきっとまた会える。私みたいな人間は案外長生きしちゃうだろうからまだ何十年も先だけどそれまでお互いにきっと覚えていられると私は信じている。
「先生、私が殺してあげましょうか?」
私がそう言うと先生は一瞬だけ驚いたような表情を見せ、すぐにいつも見せてくれていたのと同じ穏やかな笑みをくれた。
「そうですねぇ……それは嬉しい事かもしれません、でも辛くはないのですか?」
「辛くなんてありません、むしろ嬉しいです。だって先生の最期に先生の為になる事が出来るんですよ? 何もせずにいるほうが先生だって辛いでしょ?」
きっとこの人は私の為に生き残る。きっと私を一人にする事に異常なまでの罪悪感を抱いていて、私のいろんな事を考えて考えて結局生き残ってしまうだろう。私がいる限り絶対に死ねはしない。先生は根本的に臆病な人間なのだ。私はこの人の生きる言い訳になりたくない。
「殺してあげます、綺麗に。頚動脈と心臓どっちがいいですか?」
「心臓をくりぬいて欲しいですね、そうすれば生き長らえる事もない」
「じゃあ心臓は貰っていきますね、大切にします」
先生さようなら、お別れのキスですよ。もう貴方が私の顔を見るなんて出来ないのだから、せめてこれだけでも覚えていてください。
誰かの為に人を殺したのは初めてだった。
先生は昨日の夜私を唐突に呼び出してたった一言ごめんなさいと言った。泣きそうな声で何度も何度もごめんなさいと呟きながら私を強く抱きしめてくれた。けれどそれ以上にこの世界で生きて行く事がとても辛いのだと泣いた。この酷い世界に私を残して逝く事が辛いのだと言った。けれどそれ以上にもう息をする事さえも辛いのだと吐き捨てた。私は分かりましたと言っただけで別に止めようとはしなかった。小鳥の様にか細い先生が生きて行くにはこの世界は過酷過ぎる。だから先生の幸せの為にも彼の死を望んであげなければならないのだ。それに私が死ねばきっとまた会える。私みたいな人間は案外長生きしちゃうだろうからまだ何十年も先だけどそれまでお互いにきっと覚えていられると私は信じている。
「先生、私が殺してあげましょうか?」
私がそう言うと先生は一瞬だけ驚いたような表情を見せ、すぐにいつも見せてくれていたのと同じ穏やかな笑みをくれた。
「そうですねぇ……それは嬉しい事かもしれません、でも辛くはないのですか?」
「辛くなんてありません、むしろ嬉しいです。だって先生の最期に先生の為になる事が出来るんですよ? 何もせずにいるほうが先生だって辛いでしょ?」
きっとこの人は私の為に生き残る。きっと私を一人にする事に異常なまでの罪悪感を抱いていて、私のいろんな事を考えて考えて結局生き残ってしまうだろう。私がいる限り絶対に死ねはしない。先生は根本的に臆病な人間なのだ。私はこの人の生きる言い訳になりたくない。
「殺してあげます、綺麗に。頚動脈と心臓どっちがいいですか?」
「心臓をくりぬいて欲しいですね、そうすれば生き長らえる事もない」
「じゃあ心臓は貰っていきますね、大切にします」
先生さようなら、お別れのキスですよ。もう貴方が私の顔を見るなんて出来ないのだから、せめてこれだけでも覚えていてください。
誰かの為に人を殺したのは初めてだった。
2008-04-16 [Wed]
早速変えてみました(早
web拍手も移動。
前のほうが文章が読みやすかった感じがするんだよなぁ……
文章中心サイトなのであんまり見づらくはしたくないんですけどううむ。
しばらく様子を見て決めようと思います。実験的にこれということで。
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前のほうが文章が読みやすかった感じがするんだよなぁ……
文章中心サイトなのであんまり見づらくはしたくないんですけどううむ。
しばらく様子を見て決めようと思います。実験的にこれということで。