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世界の果てで枯れ果てた
先生と浦原さんと、あとオヤジ。
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2008-05-08 [Thu]
 彼がたった一つの絶望であるならば私は彼にとってたった一つの希望でありたかった。
 何故そんな醜い仮面を手に取ってまで世界を敵に回そうとしたのか、そもそも何故そのような考えに至ったのかなど長い時を共に過ごした私でさえ知りえないことで、おそらくそれは世界中の誰にもどうしようもないことだったのだと思う。
 ただ彼はこの世界に絶望しただけで、その形はきっと何でも構わなかったのだ。
 傷だらけの少女が平伏したまま貴方は何故と言いかけて首を撥ねられた。よく見渡してみると似たような死体が二つ程転がっていた。こんな非力な少女に彼は救えない。私でさえ救えるかなど分からない。
 そして私は仮面を被り彼と対峙する。微かに見えた希望か絶対的な絶望がどちらかが消えるまでこの戦いは終わらない。
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